一部高齢者医療の負担増凍結へ 露骨な衆院選対策
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10月31日
一部高齢者医療の負担増凍結へ 露骨な衆院選対策
2008年4月から実施が予定されていた、70歳以上75歳未満
の医療費の窓口負担の10%から20%負担への引き上げの1年間
凍結と、75歳以上の一部高齢者の保険料負担を、半年間凍結し、
さらに、その後の半年間は本来の保険料の10%で済ませることを、
自民党公明党が決定しました。来年にも予想される、高齢者の票を
あてにした露骨な衆院選対策です。
凍結することによる財政負担は、窓口負担凍結分が1100億円、
保険料の半年凍結と半年90%負担分が360億円、合計1460
億円と見込まれています。財源は今年度の補正予算で充てることを
検討しています。
この凍結案が厳しく批判されるのは、恩恵が受けられる高齢者が少
なく、1500億円弱もの税金を投入する意味がほとんどないこと、
それ以上に、2005年の医療制度改革の理念である、高齢者にも
相応の医療費負担をしてもらい、少子化する若年者の負担を減らそ
うとすることに逆行していることです。
さらに、国の財政再建のため、医療保険を含む社会保障費の予算を、
今年から5年間、毎年2200億円削減するシ-リングの2年目に
してしりぬけを作り、他の制度改革にも甚大な悪影響を及ぼすこと
です。
窓口負担では、70歳~74歳までは高所得者は20%負担、50
0~600万人の中低所得者は10%負担でしたが、病院の高齢者
のサロン化、医療機関の過剰な医療を抑制するために20%負担に
引き上げたわけです。
今回の凍結では若い人の負担感や、高所得高齢者の不公平感は無視
した措置となります。
75歳以上の一部後期高齢者の保険料凍結、軽減措置はさらに問題
です。恩恵を受けられるのは200万人の子供の医療保険の扶養家
族となっている人のみで、大半の働いている人、国保に加入してい
る75歳以上の人にはなんらのメリットもありません。
応分の医療費負担がなければ、利用に規律がなくなるのは当然です。
言ってみれば既得権益を追認しただけの措置であって、凍結解除後
は負担が発生することになります。
負担を本当に緩和したいのであれば、凍結解除後の緩和策も併せて
示すべきであって、示していないことは、対象者が衆院選後の1年
後には亡くなっていることを期待しているとうがった見方さえでき
ます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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